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不審者の正体

近所の居酒屋である飲食店のオーナーと飲んだ。
このオーナーがやっているお店を田舎に持って帰る事も、今後の選択肢の一つなので、出来る事、出来ない事の判断材料のために、飲みに誘ったのだ。

その会話は今日の話には正直どうでもよい。
会話に夢中で飲み足りず、バーでちょろっと飲んで帰ろうとすると、路上に止まっている搬入トラックや車に近づいては離れ、近づいては離れてと不審な行動をしているサラリーマンがいた。かなり酔っぱらいぽかったので、何かやるなと思った私は、歩く速度を遅めにして、追いついてもらおうと試みる。

しかし、私はスルー。
彼の興味は、路上の車オンリー。
車上荒らしか、車を盗む気だなと勝手に思った私は、コンビニの前で煙草を吸って行動を見張ってみた。

ある2㌧車が店舗へ何かを納入していた。深夜なので青果とか卵とかの納入業者らしいその車に近づく不審者。運転席をのぞき車の周りをちょろちょろしている。そこへ運転手が帰ってくると、何かを話している。

そして不審者は、コンビニへ入り珈琲を2缶買って車へ戻っていった。ここで煙草を1本吸い終わった私は、2本目に火を付け再び観察。

するとその不審者は車の助手席へ乗り込んで、納入業者と去っていったのである。しばらく考えてみる。

チ━━━━(゚∀゚)━━━━ン!

不審者はおそらく電車がなくなり、タクシー代もないか勿体ないかで、納入業者に交渉していたのではないかと推測。そうすればさっきの珈琲も納得がいく。

当たっているとすれば、スゴイ発想だ。私も過去に渋谷や歌舞伎町に取り残された事もあるが、そういう発想をした事はない。

不審者には違いないが、ちょっと感心。

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